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本にまつわるエトセトラ。

恋は雨上がりのように/眉月じゅん

マンガについては完結しているものを優先して紹介しようかと思っている。

今読んでいる現在進行中のマンガでいちばんのお勧めは「約束のネバーランド」だが、ストーリー展開が激しいのでいかんせん感想を述べるのを躊躇してしまう。どう書いてもネタバレしちゃいそう。ネタバレしても別に絶対ダメじゃないんだけど。ただめちゃくちゃ面白いです。ぜひ読んで欲しい。

さて本題「恋は雨上がりのように」(眉月じゅん小学館

10巻で完結。女子高校生とおじさんの恋物語というとなんだか大丈夫かよ、という感じもするが、全編通して清々しい。おじさんがおじさんの自覚をしっかり持っていて勘違いしないのと、女子高校生がかなり大人っぽい見た目(中身はちゃんと女子高校生である)なのが良いのだと思う。

私の場合、マンガは絵が好みかとうかがかなり重要なので、どんなに面白くてもどうしても読めないものもある。このマンガの絵は、じつは好きな方ではない。でも読めなくはない、という感じ(何様)。けれども読み進むにつれ、あきらちゃんが可愛く思えてきて、店長も(かっこよくは思えないけれど)応援したくなるような人物に思えてきた。

何がよかったかというと、恋が成就するかどうかというのが最終結論にならなかったところだと思う。恋の行方を追って読んでいた人には物足りなかったかもしれないけれど、この悪く言えばちょっと中途半端な結末がとてもリアルに感じられた。とくに高校生くらいの頃の女の子の年上男性への恋心って、実際こんな感じで淡く、いつの間にか終わってゆくのではないかなあと思う。

ずいぶん昔になってしまった自分の記憶を引っ張り出してきても、そんな気がする。

 

(この恋のことを)あきらちゃんは将来忘れてしまうだろうし、忘れてもいいんだよ、という、店長のせりふがとても心に残った。

 

 

恋は雨上がりのように 10 (10) (ビッグコミックス)

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