最初の記憶
初めて読んだ本のことは、もちろんのこと覚えていない。
母方の叔母が幼稚園教諭をしていた関係で、シリーズ物の絵本を毎月、送ってくれていた。私は父方、母方両家ともにとっての初孫で、祖父母からもたいそう可愛がられ、たくさんの本を与えてもらっていた。
その中で最初のお気に入りが「長ぐつをはいたねこ」という絵本。たくさんある絵本の中から、なぜかいつもこれを選んで読んでいたそう。
特に気に入っていたという記憶はあまりないのだけれど、確かに幼少期に読んだ絵本の中で、このお話のことははっきりと覚えているので、繰り返し読んでいたというのは事実なんだろうと思う。
あらすじ。三人兄弟の三男が、両親が亡くなった後の遺産相続で飼い猫1匹を相続する。ちなみに兄たちは家だのロバだのを相続している。猫だけか〜、と思って途方にくれていたが、その猫がなんとも知恵のある猫で、様々な策を講じて三男はとうとう王様の娘から見初められ、めでたく結婚するのでした、めでたしめでたし、というお話。
猫がとても賢いのは勿論のこと、この三男がなかなかいい男であるというところがポイント。猫の力だけでは姫だけでなく王様まで味方につけることはできなかっただろう。お話としては、わらしべ長者に近いものがあるが、知恵を使うという点でとても面白かったのかもしれない。
- 作者: シャルルペロー,ハンスフィッシャー,Charles Perrault,Hans Fischer,矢川澄子
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1980/05/20
- メディア: 大型本
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